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ババヘラ(アイス)

秋田県の各地で、カラフルなパラソルが目印の、ババさんがヘラで盛りつけしてくれる、路上販売のアイスを「ババヘラ」と呼びます。

ババさん(おばあさん)が、ヘラで盛りつけしてくれるので、高校生が「ババヘラ(アイス)」と呼んだのが始まりとのことです。※他説もあります → ババヘラの歴史(2013年加筆)参照

秋田に行ったのを機会に、実際に食べてみました(2007年,2008年)。
ババヘラの業者さんは6社あるそうですが、まだ5社しか確認できていません。

確認できた5社については、各社さんとも、アイスの色は黄色とピンクで、花の形(バラ)に盛りつけるのが基本のようです。しかし、盛りつけしてくれるババさんや、その日の売れ具合によって盛方が変わるようです。

昔は、メロン味の青色のババヘラもあったそうですが、今では作っていないようです。
シャーベット状のアイスなので溶けやすく、風に当てるとすごい勢いで溶けます。

なお、当ページに掲載の情報は、特に表記のない限り 2007年 のものです。

ババヘラアイスの値段は、2007年当時は皆150円でしたが、2008年には杉重冷菓さんを除き 200円 になっていました。

若美冷菓さん ●国道7号線(吹浦バイパス:山形県)

若美冷菓さん

国道7号線を秋田県に向かって進んでいた時、一番先に出会ったババヘラがこれ。
場所は吹浦バイパス十六羅漢付近、まだ山形県。
味は、イチゴとレモンの風味。
盛りつけは花の形。
バラ? それとも チューリップ?

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児玉冷菓さん1 ●国道7号線(由利本荘付近)

児玉冷菓さん1

こちらはイチゴとバナナの風味、甘みが濃く美味しい。
形は、ピンクと黄色が混ざった、バラのつぼみ?
盛が少ないような気がするが・・・

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児玉冷菓さん2 ●国道7号線(由利本荘付近)

児玉冷菓さん2

こちらも児玉冷菓さんですが、上の写真と見比べると、違う業者さんにも見えるが・・・
でも、「児玉冷菓」としっかりと表示されていた。
こちらのババさんは花の形に盛りつけてくれた。

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千釜冷菓さん ●国道101号線(なまはげライン入り口付近)

千釜冷菓さん

盛りつけは、内側に黄色、外側にピンク。
形はつぶれたバラ?
味は甘みは強いが、さっぱりしている。
我が家的には一番好みの味だ。

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杉重冷菓さん ●国道101号線(男鹿総合観光案内所)

杉重冷菓さん

ピンクの部分が他社さんより薄い。
食感は、ざらざら感が少なくクリーミーで、ミルクっぽい味。これもなかなかいける味だ。
形は、バラの花。

当ページに掲載の他の4社は皆大差ないが、杉重冷菓さんだけは別。 お勧め!

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↓一番下に盛りつけの動画があります。

進藤冷菓さん ●国道7号線(仁賀保付近)

進藤冷菓さん

盛は良いが、形が花には見えない。
味は、千釜冷菓さんと同じくらいの甘さで、美味しい。

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進藤冷菓さん ●男鹿市内のスーパーでGet ◆200円(180ml)

進藤冷菓さん

男鹿市内のスーパーで売っていた。
フタに限定販売と書いてある。
路上販売されているものより甘さが薄いような気がするが・・・

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千釜冷菓さん ●お取り寄せ ◆1000円(1kg 送料別)

千釜冷菓さん

一番美味しいと感じた千釜冷菓さんのババヘラを、お取り寄せしてみた。
(1)予定通り冷凍便で届いた。
(2)イラストの説明書が付いてきた。
(3)タッパのフタを開け、5〜10分待つて、
(4)大きめのスプーンで削り取て食べた。
※路上販売と同じ味、当然か・・・

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盛りつけ動画(杉重冷菓さん

2008年に男鹿総合観光案内所(国道101号線)で撮影した杉重冷菓さんの盛りつけ動画です。

BGMで流れているのは、男鹿総合観光案内所で流していた「ハタハタサンバ」です。

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みんな「ババヘラ」

冒頭にも書きましたが、「ババヘラ」とは、ババさんがヘラで盛りつけしてくれる路上販売アイスの事を、地元の高校生が「ババヘラ」と呼ぶようになったのが始まりと言われています。

つまり、「ババヘラ」は元々は通称だったわけです。

ですから、地元の方々にとっては、どの業者さんも みんな「ババヘラ」なんだそうです。

ところが、2001年に進藤冷菓さんが「ババヘラ」を商標登録してしまったため、他の業者さんは「ババヘラ」を名乗れなくなってしまいました。 ※詳細は → ババヘラの歴史参照

「ババヘラ」を名乗れなくなった進藤冷菓さん以外の業者さんは、今は下記の名称で販売しています(2007年、2008年現在)。

もっとも、「ババヘラ」は通称でしたので、どの業者さんも元から「○○アイス」といった独自の名称で売っていたそうです。

進藤冷菓さんも、以前は ふるさとアイス という名称だったようです。(2013年加筆)

売り子のババさんから聞いた話を総合すると、ババさんがヘラで盛りつけする販売形式を始めた元祖は、児玉冷菓さんか、杉重冷菓さんのようです。(確信はありませんが・・・)

「ババヘラ」の歴史 (2013年現在)

商標登録に関する審判請求や異議申立のデータベース(商標審決データベース)にババヘラに関する情報が掲載されていましたので、時系列にまとめてみました。

主な情報の出典は、無効2010-890045 異議2010-900235 無効2011-890038 です。

「ババヘラ」の誕生

  • 昭和23年頃 児玉冷菓 さんがアイスキャンディーの製造・販売を始めた。
  • その後、児玉冷菓 さんが 進藤冷菓 さん及び 杉重冷菓 さんにアイスを卸し、共に販売を始めた。
  • 少し遅れて 千釜冷菓 さん、 若美冷菓 さん、 三浦商店 さんが設立された。
  • 最初のアイスキャンディーは、長方形やダルマの形 をしており、自転車の荷台にアイスボックスを乗せて売っていた。

  • 昭和29年頃に、アイスをコーンの容器に入れる 形式になり、バイクでリヤカーを引いて、秋田県内各地の運動会やお祭りなどの会場に出向いて販売するようになった。
  • 昭和39年頃、前記会場に出店する業者が多くなりすぎて会場内に出店できなくなる事態が発生したため、会場外の道路に出て 路上販売 をするようになった。

    出稼ぎに出られない当地域近在の主婦等にとって格好の働き場として、比較的年齢の高い女性達が路上販売員の仕事に従事することが多かった。

  • パラソルを用いた販売方法に関する進藤冷菓さんの主張
    進藤冷菓さんの社長が昭和36年の秋田国体で見た清涼飲料メーカーのパラソルから発案し取り入れた。【出典:無効2010-890045

  • 1970年代に ババヘラ と呼ばれるようになる。

    昭和50年ごろに、当時の高校生の間から生じた呼び方という説、秋田県内を案内していた観光バスのバスガイドが、乗客の質問にとっさに答えたのがはじまりという説など多数があり、どれが正しい説なのか定かではない。

  • 1980年ごろには一般に ババヘラ が浸透した。

「ババヘラ」の商標登録

  • 2001年、進藤冷菓 さんが ババヘラ を商標登録出願し、2002年登録された。

    「ババヘラ」(商標登録第4567995号)
     平成13年7月19日出願、同14年3月25日査定、同年5月17日登録

    進藤冷菓さんの主張 (2006年5月19日付け「週刊アキタ」の「インタビュー」欄)
    『ある時、東京の大手菓子メーカーから突然ババヘラの名前でガムを販売する準備をしているという電話が来ました。寝耳に水の話でしたが、当時は商標登録していなかったことから、そのメーカーと出す出さないの押し問答になりました。結局そのメーカーが下りてくれましたが、その後商標登録を急ごうと、最初は地元の同業者の組合での商標登録を提案しましたが動きがないため、結局自社で平成13年に申請しました。・・・』【出典:無効2011-890038

  • 2005年、児玉冷菓 さんが ババヘラアイスハッショーノチ、ババサンアイス等 を商標登録出願し、2006年登録された。

    商標登録第4959166号
    ババヘラアイスハッショーノチババサンアイス、ババヘラアイスハッショーノチ、ババサンアイス、ババサン、ババ、ガンソコダマレーカ、コダマレーカ、コダマ

  • 2009年、杉重冷菓 さんが ババヘラアイスパラソル、ババヘラアイス等 を商標登録出願し、2010年登録された。

    商標登録第5321145号
    ビップ、ビイアイピイ、ババヘラアイスパラソル、ババヘラアイス、ババヘラ、アイスパラソル、パラソル

  • 2010年5月28日、進藤冷菓 さんが、児玉冷菓 さんの商標登録(商標登録第4959166号)に対して 無効の審判 を請求
    →2011年2月28日 『本件審判の請求は、成り立たない。』 と結審。

    ※詳細はこちらをご覧ください→ 無効2010-890045

  • 2010年8月6日、進藤冷菓 さんが、杉重冷菓 さんの商標登録(商標登録第5321145号)に対して 異議申立 を行う
    →2012年4月5日 『登録第5321145号商標の商標登録を維持する。』 と決定。

     ※詳細はこちらをご覧ください→ 異議2010-900235

  • 2011年5月24日、児玉冷菓 さん、千釜冷菓 さん等が、進藤冷菓 さんの商標登録(商標登録第4567995号)に対して 無効の審判 を請求
    →2012年2月6日 『本件審判の請求は、成り立たない。』 と結審。

     ※詳細はこちらをご覧ください→ 無効2011-890038

以上、ババヘラに関する簡単な歴史でした。

   :

「ババヘラ」の商標登録に関して、同業者間で争いが起きていた事は残念に思います。

一般的には、登録商標と同一又は類似の商標を他人が使用するのを禁止したり、登録等を排除することは、商標権に基づく正当な行為だと思いますが、商標権を行使するかどうかは商標権者の考え一つだと思います。

当初「大手菓子メーカーからババヘラを守る」という思いで商標登録をしたのに、共にババヘラを販売してきた仲間の業者にまで商標権を行使するのには、当事者にしかわからない理由があるのかも知れません。

追加情報

(2011年)-------------------------------------------
秋田で観光関連の仕事に従事していた知人から新たな情報を入手しました。

その知人の話では、一番最初に始めたのは「杉重冷菓さん」なんだそうです。
そして、その当時杉重冷菓さんに勤めていた1人が独立して始めたのが「進藤冷菓さん」とのことです。 信頼できる知人の話ですが、信憑性は・・・??

   :

(2012年)-------------------------------------------
クリーミーで美味な杉重冷菓さんのババヘラ。その後、何度か秋田を訪れましたが、2008年以降見つける事ができずにいました。ところが・・・

2012年7月8日(日)、秋田自動車道 西仙北SA(上り)で見つけました。
そして、2012年8月25日(土)、秋田県大仙市(旧:大曲市)で開催される、第86回全国花火競技大会の会場に出店するそうです。

   :

(2013年)-------------------------------------------
ひょんな事から、商標審決データベース の存在を知り、ババヘラに関連した商標登録に対して審判請求や異議申立がされている事を知りました。

審判請求や異議申立の記録には、ババヘラに関する情報が載っていましたので、ババヘラの歴史 としてまとめて見ました。

ババヘラの歴史をまとめる作業をしていて、当ページ管理人が昔、仕事で秋田に滞在していた頃 「ギャルヘラ 」 という言葉を聞いたことを思い出しました。

ギャルヘラ

1985年頃、夏休みの時期になると女子高生のアルバイトがババヘラを売ることもあったそうです。女子高生がヘラで盛りつけしてくれるので、 ギャルヘラ と呼んだのだとか・・・その当時高校生だった人に聞いた話なので信憑性はあります。
日当3,000円だったそうです。

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